【体験談】abceedでTOEIC700点突破!実際に770点取った勉強法

本記事は、700点到達に必要な正答率の目安、学習時間の見積もり、KPI(予測スコア・正答率・復習率)を土台に、abceedの機能を「結果が出る順」に配置した戦略書です。教材は『出る1000問』と『新形式精選模試』に絞り、演習:復習=3:7で点に変換。短期集中で700に届く型を用意しました。

目次

1. 700点の位置づけと到達までの見積もり

1-1. 700点のレベル感(正答/配点の目安)

TOEIC700点は、「基礎の取りこぼしをほぼ無くす+頻出パターンを確実に拾う」ことで届く帯です。スコア換算は非公開ですが、目安としてはListeningで75〜85問/Readingで65〜75問の正答圏。満点レベルの難問対策より、落とせない問題を落とさない再現性が重要です。テーマは(1) Part2/3/5の型(言い換え・文法/語法パターン)(2) 長文の段落把握(設問根拠の素早い特定)(3) コロケーション/多義語など核語彙の強化。これらをabceedの誤答ログ・推奨ドリル・音声速度・予測スコアと連動させ、「狙った穴を埋め続ける」設計にします。

1-2. 現在地診断と差分(課題の特定)

最初に現在地を数値化します。手順は簡単。(1) abceedのレベル診断/ミニテストで各パートの正答率を取得 (2) 最近の演習から「誤答原因」を分類(音/語彙/文法/設問処理/時間)(3) 上位20件の誤答タグを可視化。ここで「音の欠落が多い」「語彙で止まる」「根拠行が取れない」などパターンが見えます。以降の学習は原因→対策→再テスト日までを1セットに固定。目標は「同一エラーの消滅」です。

1-3. 期間と必要学習時間のモデル

現状600前後→700は4〜8週間・週6〜8時間でも現実的。650→700なら2〜4週間が目安。設計は演習:復習=3:7へ振り、復習の深さで点に変えます。1サイクルは「演習→誤答抽出→原因特定→対策ドリル→翌日/3日/7日で再テスト」。模試は週1、分割演習でもOK。本番2週前から通しを混ぜ、時間感覚と持久力を作ります。

2. 学習全体設計(ロードマップとKPI)

2-1. L/R配分の最適化

700狙いはListening先行が効率的。配分はL:R=6:4を基本に、平日はL、週末にRのロング。LはPart2/3、RはPart5/7を主戦場に据えます。KPIは「同パート再テスト正答率」「音声1.1〜1.2倍での聴取可否」「読了ペース(段落◯秒)」など再現性が測れる指標で。

2-2. 週次・日次の型(忙しい人向け)

日次15〜45分の三段流:朝=語彙10分+Part2 5分/昼=Part5ドリル10〜15分/夜=弱点復習or模試30分。週次は「4日=基礎/頻出、2日=模試&レビュー、1日=完全休養」。abceedの通知は朝夕に固定し、開始の摩擦をゼロ化。週末は誤答タグTOP20を総点検し、同じミスを潰します。

2-3. KPI設計:予測スコア/正答率/復習率

短期の上下に振り回されず、トレンドで見ます。(1) 予測スコア=大局の進捗 (2) パート別正答率=重点配分の妥当性 (3) 復習率=定着度。週末に「KPI→翌週の配分」へ反映。KPIが上がらない時は「やることを増やす」のではなく「原因タグ→対策→再テストの深さ」を見直します。

3. abceedの初期設定と教材選定

3-1. 目標スコア/締切/難易度の設定

まず期限から逆算して「週次目標(例:予測+30、Part2正答率+10%)」を置きます。推奨学習の難易度は「やや易〜標準」が中心でOK。難問偏重は効率を落とします。誤答には原因タグ(語彙/音/文法/設問/時間)を付与し、同類ドリルへ即接続。予測スコアは傾向把握用で、日々の上下は気にしないのがコツ。

3-2. 教材の選び方(出る1000問/精選模試)

方針は「頻出を厚く→模試で仕上げ」。語彙/文法は『出る1000問』系を反復、模試は『新形式精選模試』系で実戦感をつくる。教材は盛らない(語彙/文法1冊+模試1〜2セットで十分)。ねらいは「完遂率100%」と「誤答の消滅」。abceed上で両者を連携し、誤答テーマから問題セットを生成できる導線を作ります。

3-3. 音声・復習間隔・通知の最適化

音声は1.0→1.1→1.2倍へ段階化。復習は翌日/3日/7日でリマインドされる設定に。通知は朝夕2回だけに絞り、開始の摩擦を最小化。区間リピートで苦手箇所を10〜20秒単位で回せるようにしておくと、平日の短時間でも定着が進みます。

4. abceedルーティン(朝・昼・夜)

4-1. 朝:語彙+Part2ウォームアップ(15分)

負荷が低い固定ルーチンで勝つ。語彙は10語×3周、品詞/コロケーション/多義語のどれで躓くかを確認。Part2は1.0→1.1→1.2倍で言い換え/逆接に耳を慣らす。誤答は「音の問題」か「意味処理の遅れ」かを分類し、前者はシャドーイング、後者は選択肢先読みの速度改善に分岐。

4-2. 昼:スキマで短時間ドリル(10〜15分)

昼はPart5のタイムトライアルが効果的。1問20〜30秒で品詞/動詞形/前置詞/関係詞を自動化。誤答は「文法の穴」か「語彙不足」かで分け、同テーマ3問を追加して横展開で潰します。スマホだけで完結するのが強み。

4-3. 夜:模試or弱点復習(30〜45分)

夜は点に変わる学習をする時間。模試は分割演習でもOK。ただしレビューは根拠の行/音声箇所まで必ず特定。似た問題を2〜3問追加して横展開。目安は演習30分:レビュー15分。誤答タグは翌日の朝・昼に再出題します。

5. パート別対策×abceedの使い方

5-1. Listening(Part1-4)の攻略

Part1:人物動作/位置/進行形に注意。写真は「目線→手→物→背景」の順に情報を取る型を固定。
Part2:言い換え・否定疑問・部分一致の罠に慣れる。先読みに頼らず、最初の3語で設問タイプ推定
Part3/4:設問先読みに15〜20秒。設問語の同義表現を想定し、聞こえ方のバリエーションを事前に持つ。メモは名詞と数字のみ。
abceedではパート別セット+音声1.1〜1.2倍。誤答は原因分類→追加ドリル→翌日/3日/7日再テストで回収します。

5-2. Reading(Part5-7)の攻略

Part5:品詞/動詞形/前置詞/関係詞のパターンを自動化。1問20〜30秒。
Part6:文脈接続(接続副詞/指示語)をマーク。空所の前後2文で手がかりを確定。
Part7:設問タイプで処理順を変える(目的/同義言い換え→先、推論→後)。段落ごとに要旨を6〜10語でメモ。
abceedでは「設問→根拠行→言い換え表現」の三点セットで復習。根拠が取れない/読了が遅い/語彙不足のどれかに分解し、根拠マーキング/タイムトライアル/語彙強化に接続します。

5-3. 模試の回し方とレビュー手順

週1で模試。分割演習でも、レビューは通し目線で行います。(1) 先に設問と根拠行を対応付け (2) 間違いの原因をタグ化 (3) 同テーマ3問で横展開 (4) 翌日/3日/7日で再テスト。「誤答の消滅」をKPIにします。

6. 弱点補強スキル(再現性の高い手順)

6-1. シャドーイングの段階化

①スクリプト精読(不明をゼロ)→②オーバーラッピング(文字を見ながら音を重ねる)→③シャドーイング(文字非表示)→④1.2倍。各段階で録音し、子音の破裂/連結/弱形をセルフチェック。1素材×3日連続が、3素材×1回より定着します。abceedの区間リピートで課題部分を短く回せる導線を。

6-2. ディクテーション→音読の連携

聞き取れない箇所はディクテーションで欠落音の可視化→正解を確認→音読で運動化。最後に再シャドーイングで流暢性を確認。短い素材を深く回す方が、長い素材を浅く回すよりスコアに直結します。

6-3. 文法・語法の穴の埋め方

Part5の誤答を「品詞/動詞形/前置詞/関係詞/語法」にタグ分解し、同テーマ3問のミニドリルで横展開。週末にタグ別の正答率を見て、翌週の配分を再設計。『出る1000問』は完遂率100%を最優先に。

7. 失敗パターンと回避策

7-1. “解くだけ”学習の罠

停滞の最大要因はレビューの浅さ。解いて終わりでは同じ穴を踏み続けます。誤答→原因タグ→対策タスク→再テスト日までを1セット化し、abceedの再出題で同一エラーの消滅をKPIに。

7-2. 予測スコアの過信と使い方

予測スコアは方向性の指標。日々の上下に一喜一憂せず、週次のトレンドで見る。パート別正答率や復習率とセットで判断し、次週の配分へ反映します。

7-3. 語彙学習の分散不足

語彙は分散学習が命。朝/夜に分けて同語を触れる、例文でコロケーションを確認、翌日/3日/7日に再出題。暗記ではなく「使える」状態へ。

8. 週6時間で進める4週間プラン

8-1. 1〜2週目:基礎と頻出の厚み

日次:朝15分(語彙+Part2)/昼10〜15分(Part5)/夜30分(弱点復習)。週タスク:語彙200語、Part2/5を各150問、模試60分(分割OK)。誤答は横展開3問でまとめて潰す。

8-2. 3週目:模試→弱点特化のサイクル

模試中心。レビューで原因タグを更新し、誤答テーマ別ドリルに配分。Listeningの1.2倍シャドーイングとPart7の根拠マーキングを強化。

8-3. 4週目:仕上げと本番慣れ

通し演習を2〜3回。本番と同条件(時間配分/解く順/マークの癖)でルーティンを固定。前日は軽い回転、当日は新規学習をしない。

9. よくある質問(課金/併用/停滞)

9-1. 有料版は必要?

700狙いなら有料の復習・再出題・教材拡張の恩恵が大きいです。短期集中で1〜2ヶ月課金→達成後に解約、という期間限定投資が最も費用対効果が高い運用です。

9-2. 予測スコアの精度は?見方は?

あくまで進捗の目安。日々の上下より週次の傾向で確認。パート別正答率や復習率と併せて配分調整に活用します。

9-3. 他アプリ/参考書と併用するなら

併用は「役割分担」。語彙/文法は1冊に集約、長文は模試中心。アプリはスキマの回転に限定し、メインはabceedの誤答管理→再出題に寄せると管理がシンプルになります。

まとめ:700点は「設計」で届く。abceedで再現性を作る

700点は才能ではなく設計です。鍵は、(1) 頻出の取りこぼしゼロ (2) 誤答原因に直結する復習 (3) 日々の摩擦を下げるルーティン化。abceedはこの3点を同時に満たせる道具です。最短の順番はPart2/5の型→Part3/7へ展開→模試で再現性確認。演習:復習は3:7、音声は1.1〜1.2倍。誤答は原因タグで管理し、同一エラーの消滅をKPIにします。教材は欲張らず、語彙・文法1冊+模試1〜2セットをやり切る。週6時間でも1〜2ヶ月の集中で、安定して7割を拾う実力は作れます。予測スコアはトレンド指標。最後は本番と同条件で通しを2〜3回行い、ルール化した手を自動で動かす。今日決めるべきは、明日からの固定ルーチンレビューの型。ここが回り始めた瞬間から、点は「偶然」ではなく「必然」で伸びていきます。


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かっしー
TOEIC770点 → 900点を目指して勉強中✍️
2025年10月に英検準1級を受験予定です。

独学で積み上げた学習法や教材レビューを発信中。
「効率よく成果を出す英語学習」をテーマに、ブログとXで情報をシェアしています。

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